ゲームソフトの販売形態の変化について思う

PSP Go!から始まる(もう始まってるけど)ゲームソフトのダウンロード販売について少し。

既にWiiPS3PSPXBOX360では一部ソフトのダウンロード販売が始まっていますが、基本的には過去の作品が多く、新作ソフトであってもシンプルなものに留まっているのが現状です。

恐らく大作ソフトをリリースするための準備(大容量ファイルを配信する屈強なサーバー/大容量ファイルを受信する回線)がまだ出来ていないんじゃないかと考えるんですが、この前発表された国内インターネット普及率を見ると実に73.4%の家庭にブロードバンドが普及しているらしく(参照→http://is702.jp/news/549/)、準備は整いつつあるのかなあとか思います。




んじゃざっくりメリットとデメリットを考えてみよう。


ダウンロード販売のほうが若干割安
 →ユーザーは安く買えるようになり、メーカーもコストダウン
 →パッケージ製造や輸送費等色々カットできてエコ(笑)
 →しかし小売店涙目


×買った気にならないかもしれない
 →購入はロマンである説
 →歌詞カードとか読みたい、フィルムキレイに空けたい
 →音楽の現状を見ると、時代の流れとも思う
 →CD買ってもパソコンに取り込んだら後は不要ですし


×中古として売却できない
 →そもそも(子供の娯楽として考えると)ゲームソフトは高い
 →ゲーム屋に売りに行って、また新しい中古ゲームを買う市場が崩壊する
 →むしろメーカー的にはそれが狙いなんだろうけどさ



んじゃ、落とし所はどこなのか?
 →多少安いが中古として売れないダウンロード販売であるなら、
  価格を更に下げればいいんじゃね?
 →現状どこのゲーム屋を見ても、定価販売している店なんか無い
 →予約したら定価の10%オフから更に小売独自のポイント!みたいなのも珍しくない
 →イコール、ダウンロード販売の価格設定は現状のままで行くならナンセンスである




と言うことで例。

◆『勇者のくせになまいきだor2』
ハード:プレイステーション・ポータブル
メーカー:ソニー・コンピュータエンタテインメント
ジャンル:ダンジョン・マネージメント
発売日:10月16日(木)
価格:
パッケージ版 3,980円(税込)
ダウンロード版 2,800円(税込)


こんな風に、大体2割〜3割くらいダウンロード版のほうが安いけど、
実売ではパッケージ版が1割〜2割引きくらいの価格で販売されている。

また、このソフトを売却すると大体1800円くらいになる。
Sofmap調べ)

つまり、パッケージ版を買って、十分遊んでから中古で売るとして、
1500円ちょいで遊べてしまう計算である。
子供の財布にもマッチした妥当な数字だと思う。

このソフトはたまたま低価格なソフトだけども、定価5000円とか6000円くらいのゲームソフトでも
購入→売却の差額は1500円〜2000円位で落ち着くはず。




と言うことでおいらとしては、ダウンロード販売の場合のゲームの価格はもっと安いほうがいいと思う。
大事なのは、定価を下げろと言ってるんじゃなく、予約者はさらに2割引ですよ、とかそういう話。

さらに発売後1年とか2年とか経ったら、ベスト版として安く販売してくれると尚良し。
パッケージ版で既にあったユーザビリティ溢れるシステムは無くしてはいけない。と思う。

アナリストは「ダウンロードは5年以内に市場の20%を占めるようになり、恐らく10年後には市場の50%近くにまで達するだろう」と予想しているので、恐らくそれに近いものになっていくとは思うけど、小売もユーザーも、もちろんメーカーも幸せになれるようなシステムを築いていって欲しいものです。
徐々にであって、いきなりPSP Go!で上手くいくだろうとは考えていないおいらでした。