ニンテンドー3DS、値下げ


ニンテンドー3DS値下げのご案内
http://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2011/110728_3.pdf


任天堂が大きく舵を切りました。
発売以来鈍い動きを続けている3DSを、8/11よりメーカー小売希望価格25,000円から15,000円に大幅値下げ。実に4割引。


発売して5ヶ月、「高い」と思いつつ「任天堂なら素晴らしい物を用意してくれるに違いない」と期待し、先行投資した多くのファンを裏切った形になります。
(岩田社長自身も「いちばん最初にニンテンドー3DSを応援してくださったみなさまからのご信頼を損ない、ご批判を受けかねないことだと痛感しております。」http://www.nintendo.co.jp/info110728/index.html)と述べています)


ただし、国内130万のファンからどれだけ叩かれようと、ここで値下げしなければ本当にまずいことになる、とトップが判断したなら、それでいいと思います。


「15,000円で売れるものを25,000円で売っていた!ボッタクリだ!」
的を射たようで見当違いです。企業は希望小売価格として25,000円を提示していただけです。10,000円利益が載ろうが、怒るところはそこではない。営利企業ですし。


今回の問題は「先行して購入してくれたユーザーへの補填」「先行して参入してくれたサードパーティへの補填」であります。小売は敢えて除きます、いつもの任天堂を鑑みるに恐らくしっかり補填するはず。


「ユーザーへの補填」は既に発表されている「アンバサダー(大使とかそういう意味。この場合大事なお客様と捉えるべきか)・プログラム」が現在の全てです。十分と考えるか、不十分と考えるかは恐らく年令に依る部分が大きいと思いますが、10人が10人納得する補填には遠く及ばないと自分は思います。


3DSで遊びたいのは、3DSのゲームです。補填を過去の遺産、それも10年20年も昔のゲームを20本プレゼント!あなた達にしか配布しないよ!って言われても困ります。岩田社長は謝罪文の最後に「11月、12月にマリオとかマリオカートが出るよ、買ってね!」と記して文章を終えています。


本来ならこれを配布すべきではないか?
2本で恐らく実売9,600円になります。
値下げ価格にちょうど合ってるじゃないですか。


2世代前のマリオカートなんか要らないんです。ファミコンゲームなんか全く欲しくない。「アンバサダー・プログラム」は急ごしらえのハリボテでしかない。再考の余地はある。是非もう一度考えなおして欲しい。


つづいてサードパーティへの補填。
これはそれこそ岩田社長が土下座して行脚すべき事だと思います。自社製品である「スーパーポケモンスクランブル」だけ、事前に新価格発売日に逃がしている。最低の行為です。


ロックマンDASH3を含め、いくつかのソフトが開発を中断する中、再度サードパーティとの信頼関係を築きなおす必要があると思います。殿様商売では居られないことをしっかり考えた結果が3DSであったはず。少なくとも2010年のE3ではそういう趣旨の発表をしていたはず。


どこかあぐらを書いていた印象があった任天堂が、なりふり構わなくなったことに関してのみ自分は「良かった」と思います。それ以外に関しては言い逃れできないくらい酷い。最低です。


ていうかうちにも2台不良在庫が転がってるんですが任天堂さんマジでどうにかしてください。。。「WiiのVCを3DSに対応させる」「すべての3D映画の予告が見れるようにする」この2点だけでかなり良くなるはず。せめて起動する理由くらいはファーストパーティとして用意して下さい。今のままだと15,000円でも持て余すことになりますよこれ。